裏生徒会部


私は頭の中で、5-2を何度も計算した。

3…だよね。

っていうか、これ高校生のくせに間違っちゃ駄目だよね。

とりあえず、手でやってみても、やっぱり3だ。


「…お前、俺にも走らせる気だろ」

「え?当たり前じゃん」

「なんで当たり前なんだよ。ぜってぇやだ。面倒くさい」


柊也が4って言っていたのはこういうことで。

自分は走らないつもりだから、残り4人って事だったらしい。

さて…どうやって走らせるようにしようか。


「じゃ、じゃぁ、走ってくれて、生徒会に勝ったら柊也のお願い事、なんでもきいてあげる」

「ふーん…」


柊也は少し考えるように黙ると、また口を開いた。


「その条件乗ってやる。絶対だからな?」

「承知」


まぁ、きいてあげれる範囲のだけど。


< 71 / 739 >

この作品をシェア

pagetop