裏生徒会部


次の日のお昼休みとなり、私と悠くんは部室で姫路くんが来るのを待っていた。

流石にお昼休みに柊也と柚希ちゃんの姿はない。

昨日、嵐ちゃんと教室まで行った後…

下校時刻頃に部室に行ってみたが、柊也と柚希ちゃんはいなかった。

どうやらまだ依頼をしているみたいだ。

柚希ちゃんにメールをすると
「心配なさらず!順調ですよ!いっちー先輩もいるので先輩は休んでいてください!」
と返ってくるだけ。

どんな内容の依頼をしているのかは一切書かれていない。

柊也に至っては「大丈夫」と一言だけしか返ってこないし。


「んー…まぁ嵐ちゃんが不良ならそうなりますよねー」


悠くんに嵐ちゃんから聞いた話をすると、困った顔で笑う。

不良と言っても一括りに悪い人・怖い人とは言えない。

嵐ちゃんみたいにいい人もきっといるだろう。

でも、極力絡みたくないのが本音だ。


「それでね。私、気づいたことがあるんだけど」

「気づいたことですか?」


嵐ちゃんの言葉で大事なことに気づけた。

「それに慎二の性格が変わったわけじゃない。慎二は自信と度胸がついただけ」

と言っていた言葉だ。



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