裏生徒会部
仁はパソコンの電源を切り、立ち上がると上着を手に取る。
「どっか行くのか?」
「ん。俺は忙しいからな。…誰かさんと違って」
すっげぇ余計なお世話なんだけど。
「お前は静音の手伝いをしなくていいのか?」
「なんで」
「あいつ、今にも倒れそうなこえぇ顔してたぞ」
「…ふーん」
「やだねー冷たい男はー」
仁の声じゃない事に気づいてドアの方を見ると、央がいた。
得意な作り笑いをして。
「央、仕事は?」
「終わった終わった♪仁は今からどこ行くの?」
「ゆいの手伝い」
「あ。抜け駆けはさせないから、俺もついて行く♪」
「ご勝手に。…柊也、鍵閉めるから出ろよな」
「はぁ…」
全然、暇潰しできなかった。