裏生徒会部



「ったく…無駄に広い」


月桜の校舎は無駄に広い。

生徒会室から図書室に来るまで10分近くもかかってしまった。

図書室に来るのなんて1年の前半以来だ。

中に入り、椅子や机が置いてある場所へと行くと、誰かが椅子に座って何かをしている。

そいつは俺が来た事に気づいたのか、後ろを振り返る。


「…柊也?何やってるの?」


いかにも元気のない声を出して尋ねてくる。

…つか、こいつ誰。


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