裏生徒会部
手際よく、もくもくと進める静音に対して、あまり進んでいない俺。
こんな作業をよく飽きずにこれだけ作ったのかと思うと、色んな意味で感心する。
「こんなに作って何に使うんだ?」
「チアガール部の頼みだから…体育祭の応援とかじゃない?」
「お前が使うんじゃねぇのかよ」
「こんなの私が何に使うって言うの」
それもそうだけどな。
つか、チアガール部の奴らは自分で作れよと思えてくる。
静音も静音で、なんで引き受けるのかが分かんねぇし…。
「…よし」
いつの間にか全部のポンポンを裂き終わっていて、立ち上がると、机の上にあった本を手に取り、椅子を引きずって置いた。
「これ直したら図書室出るから。柊也、早く終わらせてよね」
「ん」
しょうがねぇからさっさと終わらせるか。