裏生徒会部
新聞部の依頼は、予想していた体育祭関連のことではなく、どうでもいいものだった。
それは、軽音部の人数のこと。
去年まで廃部だった軽音部は、今年からまた人数が揃ったらしく、活動が始まっている。
笹島達は軽音部を取材しようと思っていたらしく、下調べの結果、問題が発生したらしい。
「不思議よね~。人数が足りてるはずなのに足りないって」
月桜の部活は、普通は最低でも5人必要。
なのに、軽音部は4人しかいないらしい。
「どうでもいいだろ」
「まぁ、柊也がそういうならどうでも…」
「あやちゃん、それだけは許さないよ」
「しんくんが言うなら、はーい♪ってことで、柊也よろしくね♪」
「よろしくって…俺にどうしろと?」
4人なら4人で別にどうでもいいと思うんだけど。
「俺らが軽音部の人達に聞いてもはぐらかされる感じなんだよ。だから生徒会とも仲のいい柊也くんならなんとかなるかなぁっと」
「…とりあえずなんで4人なのか調べればいいんだな?」
「そういうことね~♪調べ終わったらご褒美に」
「いらねぇ」
「まだ何も言ってないのにぃー…」
ご褒美とやらが罰ゲームみたいになりそうだからな。