裏生徒会部
神谷は喜んだ後、ハッと不思議そうな顔をして俺を見てきた。
「私、静音さんに頼んだんですけど…」
「代理みたいなもんだ」
「あ。そうなんですか。ありがとうございます!!」
神谷はピックを見ながら微笑む。
嬉しいのは十分わかったけど、俺はさっさと帰りたい。
「で、聞きたいことがあんだけど」
「はいっ。なんでしょうか?」
「お前ら4人しかいねぇけど、あと1人は?」
俺がそう問い掛けると、全員固まるように黙った。
笹島が言ってた通り、話してくれなさそうだ。
「言ったら困るのか?」
「えー…まぁ……」
曖昧な返事をしながら目を逸らす神谷。
こうなったら、最終手段だな。