机ごしのメッセージ。
次の日。
教室に入ると
騒ついてるみんな。
黒板に書かれた
"ずっと黙っててごめん。
俺、お前が好き。"
見慣れた、
少しくずれた字。
「…え…」
前に立ってるのは
私の、好きな人。
「相沢っ返事、書いて?」
少しだけ頬を赤くしながら
チョークをつきだして
私の名前を呼んだ君。
"私も好き。"
受け取ったチョークで
震える手を抑えながら
大きな字で
気持ちを伝えた。
―End