《完》Honey*TRAP!! 〜副社長の甘い罠 LAST・TRAP〜
“誰の為に。


なんの為に――…。”



……そんなことは
考えたこともなかった。



ていうか、知りたいことに
誰の為なんてあるんだろうか。



……わからない。



急な問いかけに戸惑いつつ
考えてみても、答えらしき
ものは全く出てこなかった。



「……すいません。

なんかあたし、あんまり
よくわからないかも……」



そもそも三浦さんとこんな
会話してること自体夢
みたいで、驚きの方が
大きすぎてちっとも頭が
まわらない。



弱り切って頭を掻く
あたしに、三浦さんは
フフッと小さく笑って、



「大丈夫ですよ。

別に難しいことを聞いた
つもりはないので、一度
ゆっくり考えてみて下さい」
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