《完》Honey*TRAP!! 〜副社長の甘い罠 LAST・TRAP〜
(だけどなんの為か、
なんて……わかんない。

好きな人のこと知りたい
って思うのは、当然なん
じゃないの――?)



結局何度考えても、
あたしの中で三浦さんに
胸を張って告げられる
ような答えは見つからなくて。



だから柊弥にも何も
言えずに、モヤモヤした
ものを抱えながら毎日を
送ってる――…。




「はぁ………」



知らず知らずのうちに
ため息をつきながら、
あたしは手にした郵便物の
チェックを始めた。



副社長室に届いた郵便は
全部最初にあたしが開封
して、必要なものだけを
柊弥に渡すようにしてる。



慣れた手つきで順番に
開封して、目を通して
必要か不必要かの
仕分けをして――。
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