《完》Honey*TRAP!! 〜副社長の甘い罠 LAST・TRAP〜
だけどそんなあたしに
返ってきたのは、意外にも――



「イヤ、行く」



「えっ?」



あたしはキョトンとして
柊弥を見つめる。



「で、でもこの時間はもう
予定が――」



「わかってるよ。
○×化粧品の接待だろ。

悪いけどそれは日程を
変更してくれ」



「え…………」



(変更って、こっちが
接待する立場なのに……?)



あたしは驚きでしばらく
言葉を忘れた。



そりゃ日程の変更はできる
だろうけど――でも、
そんなことまでしてこの
イベントに参加する必要ある?



スポンサーの接待と
イベントの来賓なんて、
どっちがビジネス上大切
かは考えるまでもないのに。
< 106 / 227 >

この作品をシェア

pagetop