《完》Honey*TRAP!! 〜副社長の甘い罠 LAST・TRAP〜
だけど柊弥はどこにも
いなくて――あたしは
探す範囲を広めて、会場の
傍を離れてホテルのロビー
にまでも行ってみた。
そして……見つけた。
ロビーラウンジの片隅で、
立ったまま誰かと話してる
柊弥を。
「柊――……!」
状況も忘れて、名前を
呼んで駆け寄ろうとする。
だけど―――数歩踏み
出した所で、あたしの
足は止まった。
……見えたんだ。
観葉植物に隠れて最初は
見えてなかった、柊弥と
一緒にいる相手が。
柊弥はその人と二人でいる
みたいだった。
二人で向かい合って立った
まま話をしてるけど――
その距離は、ビジネスの
距離じゃない。
いなくて――あたしは
探す範囲を広めて、会場の
傍を離れてホテルのロビー
にまでも行ってみた。
そして……見つけた。
ロビーラウンジの片隅で、
立ったまま誰かと話してる
柊弥を。
「柊――……!」
状況も忘れて、名前を
呼んで駆け寄ろうとする。
だけど―――数歩踏み
出した所で、あたしの
足は止まった。
……見えたんだ。
観葉植物に隠れて最初は
見えてなかった、柊弥と
一緒にいる相手が。
柊弥はその人と二人でいる
みたいだった。
二人で向かい合って立った
まま話をしてるけど――
その距離は、ビジネスの
距離じゃない。