《完》Honey*TRAP!! 〜副社長の甘い罠 LAST・TRAP〜
もっと近い、少し手を
伸ばせば触れそうな
くらいの距離で。
柊弥はその人――あたしが
誰だかわからないキレイな
女の人を見つめて、真剣な
顔で話してる――…。
(――誰……? その人……?)
何だか気が遠くなりそうだった。
視界に黒いモヤがかかって
めまいに似たような感覚が襲う。
それなのに……今見た光景
だけは、もうしっかり
脳裏に焼きついて離れない――。
……ずっと心のどこかで、
言葉にしようのない
胸騒ぎと不安を感じてた。
それが今、現実となってる。
(あたしに黙っていなく
なることも、こっそり
誰かと会うなんてことも。
今までそんなこと、一度
たりともなかったのに……)
伸ばせば触れそうな
くらいの距離で。
柊弥はその人――あたしが
誰だかわからないキレイな
女の人を見つめて、真剣な
顔で話してる――…。
(――誰……? その人……?)
何だか気が遠くなりそうだった。
視界に黒いモヤがかかって
めまいに似たような感覚が襲う。
それなのに……今見た光景
だけは、もうしっかり
脳裏に焼きついて離れない――。
……ずっと心のどこかで、
言葉にしようのない
胸騒ぎと不安を感じてた。
それが今、現実となってる。
(あたしに黙っていなく
なることも、こっそり
誰かと会うなんてことも。
今までそんなこと、一度
たりともなかったのに……)