《完》Honey*TRAP!! 〜副社長の甘い罠 LAST・TRAP〜
「オイ、待てよ梓。

どうしたんだよ……お前、
なんかおかし――…」



「金曜だから道も混みますよ。

ホラ、副社長も早く」



柊弥のセリフを遮って、
“有能な秘書”の口調で
言い放って。



あたしはそのままロビーを
突っ切ってエントランスの
タクシー乗り場に着くと、
そこでようやく後ろを振り返る。



柊弥は相変わらず怪訝な
顔をしてたけど、ホテル
マンがタクシーのドアを
キープしてくれてるのも
あって、黙って乗り込んだ。



柊弥が乗ったのを確認して
からあたしも助手席に乗り
込み、行き先を告げる。



行き先は柊弥の自宅マンション。



柊弥は当然、あたしも
泊まると思ってるだろう。
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