《完》Honey*TRAP!! 〜副社長の甘い罠 LAST・TRAP〜
「ちょっと――
離して下さ……!」



「……オレも誘われた。お前に」



あたしの髪にくぐもった
声をうずめながら、柊弥は
ますます体をピッタリと
くっつけてくる。


背中から伝わってくる
体温が熱い。



(何言ってんの!? 

誰も誘ってなんかないで
しょーがっ)



てゆーか仕事中の、しかも
朝イチから何ヘンな
モードに入ってんのよっ。



あたしは柊弥の腕を逃れる
べく懸命に体をよじらせて、



「し、仕事中ですよ!

ダメです、やめて――…!」



「ムリ。

朝からやたらキレイな
お前が悪い」



「あたしはいつも通りですっ」



これじゃぱっと見ただの
セクハラ上司。
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