《完》Honey*TRAP!! 〜副社長の甘い罠 LAST・TRAP〜
それなのにこんなキス
されたら――あたしまで、
理性保てなくなっちゃうよ。



頭の芯がボーッとしてきて
……今にも、おかしく
なっちゃいそう……。



「柊――――…」



“副社長”と呼ぶのも
忘れてうっかり名前を
口にしそうになった時、
ようやく柊弥はキスの
呪縛を解いてくれた。



ホッと息をついて脱力する
あたしを柊弥はしっかりと
抱き留めて、



「ま、今はこれで
我慢しといてやる。

続きは夜までお預け、な」



「な…………!?」



……何が、『お預け』よ。



ホントに――会社でこんな
ことするなんてどーゆーつもり!?
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