《完》Honey*TRAP!! 〜副社長の甘い罠 LAST・TRAP〜
ドキリとしたのも隠せず、
あたしは上ずった声を
あげてマジマジと柊弥を見た。



すると柊弥はあたしの唇に
ピッと彼の人差し指を立てて、



「ホラ、また。

ったく……いつからお前、
んな可愛い顔するようになった?

マジで押し倒したくなる
からやめろ」



(え、えぇっ!?

いい女!? 可愛いっ!?)



柊弥は困ったような言い方
してるけど、困ってるのは
こっちだ。



あたしはいい女になった
つもりも、かわいさを
アピールしたつもりも
サラサラないんだけど??



「あたしは、普段通りです
けど……」



困惑しながらそう訴える
と、柊弥は呆れたように
フンと鼻で笑って、



「やれやれ……自覚がない
からよけいタチが悪いな」
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