《完》Honey*TRAP!! 〜副社長の甘い罠 LAST・TRAP〜
そりゃあ腹一杯メシが
食える方がいいし、離れて
いた期間は不安だったし
寂しくもあった。



だけどそれでも、オレには
信じるものがあったから。



信じて待つことが今の
役目だと思ってたから、
自分が不幸だなんて思いは
微塵もなかった。



それに最近になって梓と
出会って、前よりその
思いは強くなってる。



何も信じるものがなかった
梓に比べれば、オレは超が
つくくらいに恵まれて
たんだと、改めて思ってた。



「どんな時も助け合うのが
家族だ。

オレ達はやるべきことを
やっただけなんだから、
いい加減そんなの気に
するのはやめろよ」



「柊弥――……」
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