《完》Honey*TRAP!! 〜副社長の甘い罠 LAST・TRAP〜
だけど梓といる時間は、
思ってた以上にオレを
駆り立てて。



会う度にアイツの印象的な
瞳が忘れられなくなり、
強がりの奥にひそんだ影を
どうにかしたくて仕方なく
なってって――…。




――そうしてやがて、
オレは気づいた。



いつの間にか、アイツに
惚れちまってたんだって。



ほっとけないのも、全部
欲しくなるのも、同情や
興味なんかじゃない。



オレが梓のことを好きで、
必要としてるからなんだって。



気づいてしまえば、もう
後は手に入れるだけだ。



オレは今までずっと
そうして生きてきた。



だから今回も迷うこと
なく、本当に梓をオレの
ものにするために行動した。
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