《完》Honey*TRAP!! 〜副社長の甘い罠 LAST・TRAP〜
「…………?」



なんだ? と首をかしげる
オレに、梓は軽く口を尖らせて、



「もう……デスクや棚の
上はちゃんと整理して
下さいって、いつも
言ってるじゃないですか。

そんな大ざっぱだからすぐ
散らかるんですよ――!」



ツカツカと歩いてくる
梓の視線は、デスクの隣の
サイドボードに注がれていた。



それでようやく梓の
言ってることを察する。



ボードの上にはさっき梓が
置いた数冊の雑誌や郵便が
積んであるが、オレが見て
いた雑誌を乱暴に一番上に
置いたせいで、その山が
グチャッと崩れてたのだ。



予想どおり梓はそこに手を
伸ばし、オレが見ていた
あの雑誌を手に取る――…。
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