《完》Honey*TRAP!! 〜副社長の甘い罠 LAST・TRAP〜
こうなったら話すしかない。



あたしは言葉を選びつつ、
事情を説明した。



「あたしがその雑誌に
触ろうとしたら止められて……。

それにその後、少し
いつもと様子が違ったし……」



それを聞いて、三浦さんは
アゴに手をやってまた
『ふむ』と声を出す。



「落ち込んでるような
感じでした?」



「落ち込んでる……か
どうかはわかりませんけど……。

でも、元気がないようには
思えました」



いつだって生気あふれる
顔で仕事してる柊弥らしく
なかったことは、間違いない。



三浦さんは『そうですか』
とつぶやいて雑誌を元の
位置に戻した。
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