《完》Honey*TRAP!! 〜副社長の甘い罠 LAST・TRAP〜
そしてまっすぐあたしに
向き直って、



「きっと、少しだけ過去を
思い出してたんじゃない
かと思いますよ。

その内容は、僕からは
話せませんが――…」



「え―――…。過去―――?」



心臓が、トクンと音をたてる。



まさか三浦さんの口から
そんな言葉が出てくるとは
思ってなかった驚きと、
『柊弥の過去』っていう
その言葉の意味。



そして『話せない』って
言われた切なさ……

全部がごちゃ混ぜになって
胸の中を渦巻いた。



(その雑誌を見て
思い出した過去?

なんなの、それ?

過去を思い出すと、
どうしてあたしには
触れさせたくないの……?)
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