《完》Honey*TRAP!! 〜副社長の甘い罠 LAST・TRAP〜
「えぇっ………!?」



もはやあたしは狼狽した
声をあげるばかりだ。



もしかしたら三浦さん、
あたし達のこと感づいてる
のかな――。

なんだかそんな気すらしてきた。



だけどどっちにせよ、
正直に答えることなんて
できない。



あたし達の関係は、薄々
感づかれてたとしたって
秘密なんだから。



「……………」



不自然なのはわかり
きってるけど黙り込むしか
ないあたしに、三浦さんは
なぜかニッコリとほほ笑んだ。

そして、



「ごめんなさい。
ヤボな質問でしたね。

やっぱり答えてくれなくて
いいです」



「え? ――あ、はい……」
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