《完》Honey*TRAP!! 〜副社長の甘い罠 LAST・TRAP〜
なんかよくわかんないけど
とりあえずホッとして
返事するあたし。



そんなあたしに、三浦
さんは落ち着いた声で
言葉を続ける。



「過去を知りたいのは、
つまり柊弥クンのことを
知りたいからですよね。

でも……もしよかったら、
考えてみてもらえますか?

――柊弥クンのことを
知りたいのは、誰の為なのか」



「―――誰のため……?」



あたしは三浦さんの言った
ことがピンとこなくて
おうむ返しに聞いた。



三浦さんはコクリと頷いて、



「はい。
誰の為に、なんの為に
知りたいのか。

その答えをちゃんと
見つけたうえで柊弥クンに
過去を尋ねるなら、彼は
きっと答えてくれます」
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