君がいれば・・・②
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瀬奈は緊張した面持ちでシンの実家のインターフォンを鳴らした。



すぐに抑揚のない「お待ち下さい」と言う言葉が返ってきた。



カチッと言う機械音がして門の鍵が開いた事が分かった。





「ドヨンさん、もうここで大丈夫です あとはシンから連絡があると思います」



車から降りて一緒にいてくれたドヨンに瀬奈は言う。



「わかりました それでは何かありましたら先ほどお教えした携帯の番号へお電話を下さい」



何かあったら駆けつけられるのは自分しかいない。



いつもは笑みを浮かべないドヨンは珍しく笑みを浮かべた。



「ありがとうございます」



瀬奈はくるっと背を向けると門の扉を開いた。



一歩中へ入ると中から扉を閉める。



ドヨンの目には扉しか見えなくなった。






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