君がいれば・・・②
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「まだこれだけですか!?」



しばらくして家政婦が入ってくると瀬奈の作業が遅いと怒る。



「それにこんな所から取ったらもったいないではありませんか!」



それはたまたま切れてしまったもので後は豆のところだけを丁寧に取っていた。



でも瀬奈は反論するのをやめて黙々と仕事をした。



最初から何かにつけて文句を言おうとしているのだ。



それに反論したらおじい様に言いつけられてしまう。



瀬奈は気にしないように心を落ち着かせた。



だんだんと手が痛くなってくる。



どんだけの大家族がこんなにもやしを食べるの?と言うほど根を取っている。



しばらくすると作業は終わった。



じっと見られていたからやりづらかった。




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