君がいれば・・・②
瀬奈は自分の分のテーブルセットを外した。





~~~♪~~~♪


家の電話が鳴っている。



しかしまだ韓国語に自信のない瀬奈は電話に出ることは出来ない。



どうしようと迷っていると、家政婦が受話器を取った。



「はい シン様……」



『セナは無事に着いている?セナの携帯に電話をしても出ないんだ 呼んできてくれないか?』



ボディガードのドヨンからは実家へ送り届けたと言う報告をもらったが、瀬奈の携帯に電話をかけても出ない。



疲れて休んでいるのだろうかと思ったが、時間をずらしてかけても出ないので心配で家にかけたのだ。



「はい こちらにおります」



家政婦に受話器を差し出されて瀬奈はペコッと頭を下げて受け取った。



「もしもし?」



『セナ、電話に出ないから心配したよ』



「ごめんなさい 気がつかなくて」



元気のない瀬奈の声にシンは眉をひそめた。



『大丈夫?爺さんは帰ってきているの?』



「うん さっき」



『あと1時間位で戻れるから』



「……大丈夫だから 気をつけて帰ってきてね」



そう言うと受話器を静かに置いた。



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