君がいれば・・・②
くじけそうになる心
「シンはあと1時間ほどで帰ってくるって言っていました」
監視するように近くにいた家政婦に瀬奈は言った。
「わかりました では大旦那様にお食事は7時からですと伝えてきてください 書斎にいらっしゃるはずです」
「……はい」
瀬奈は命令されるままに書斎へ向かった。
ドアをノックするとくぐもった声が聞こえた。
「失礼します」
中へ入ると祖父は机に向かっていた。
「お食事は7時にお願いします」
「……」
チラッと瀬奈を見て何も言わない。
「あの……おじい様、お時間は」
瀬奈は自分の言葉が聞き取れなかったと思いもう一度言おうとした。
「何度もうるさい!」
怒鳴られた瀬奈はショックだ。
この人はわたしを分かろうとしていない。
悔しくて下唇を噛むと頭を下げて書斎を出た。
監視するように近くにいた家政婦に瀬奈は言った。
「わかりました では大旦那様にお食事は7時からですと伝えてきてください 書斎にいらっしゃるはずです」
「……はい」
瀬奈は命令されるままに書斎へ向かった。
ドアをノックするとくぐもった声が聞こえた。
「失礼します」
中へ入ると祖父は机に向かっていた。
「お食事は7時にお願いします」
「……」
チラッと瀬奈を見て何も言わない。
「あの……おじい様、お時間は」
瀬奈は自分の言葉が聞き取れなかったと思いもう一度言おうとした。
「何度もうるさい!」
怒鳴られた瀬奈はショックだ。
この人はわたしを分かろうとしていない。
悔しくて下唇を噛むと頭を下げて書斎を出た。