君がいれば・・・②
「お礼なんて言わないで……自分がやりたいと思ったことなんだから……」



1ヵ月後、わたしの事を認めてもらえたら結婚できる。



シンと一緒になれるのだ。



でも、本当にこんなわたしをおじい様は認めてくれるのかが心配……。



ふとそんな思いが心をよぎり打ち消すようにかぶりを振った。



そんな事を考えるよりも前向きに考えなきゃ。



「セナ……」



抱きしめて唇をそっと重ねると「おやすみ ゆっくり眠るんだよ」と言って部屋を出て行った。




薄い布団を引きそこに座ると睡魔が襲ってきた。



眠い……。



瀬奈はころんと布団に転がると眠りに落ちて行った。





< 139 / 256 >

この作品をシェア

pagetop