君がいれば・・・②
「本気だよ?」


「セナ……気持ちは嬉しいけど、本当に心は決まったのか?」



日本酒の入ったおちょこを口に運ぶ姿も絵になっている。



そんなシンに見惚れてしまう。



「決まった……」



そう言った瀬奈の瞳をじっとシンは見ていた。



瞳が揺れ動いているのは不安があるからだ。



そんな気持ちにさせてしまっているシンは瀬奈が可哀想になった。



俺の為にやっと考え出した結論だろうが……。



シンは立ち上がって反対側にいる瀬奈の横に来た。



「セナ、ありがとう 嬉しいよ」



瀬奈の身体を抱きしめる。



「シン……もう離れていたくないの」



瀬奈から首を伸ばしてシンにキスをした。


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