君がいれば・・・②

おつかい

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「行ってきます」



瀬奈は意気揚々と出かけたのだった。




1人で街を歩いた事がない。



数度来た時はジフンかシンが一緒だったし、今回も家政婦が一緒だったからだ。



1人の時間がないに等しい瀬奈はこの外出を楽しんでいた。



かといって、寄り道などは出来ない。



瀬奈は2度市場へ来た道を思い出しながら進んだ。



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「これで買うものはOKだね」



買うものが少なくても結構な重さになってしまった。



立ち止まり瀬奈は買い物袋の中身を確認した。



その時、背後からどすんと何かがぶつかり瀬奈はよろめいた。



「きゃっ!」



前のめりになってコンクリートの地面に膝を付いてしまう。



「いったーい!」



普通ならば謝る声が聞こえるのに、去って行く足音が聞こえる。



男が瀬奈のバックを持って走っていくのを目にした。



「ど、どろぼう!」



思わず日本語で叫び瀬奈は後を追った。






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