君がいれば・・・②
「ただいま」


すぐにセナが出てくると思ったのだが、出てきたのは家政婦だった。



「シン様、おかえりなさいませ お早いお帰りでございますね」



「ああ 久しぶりにこれからオフなんだ」



家政婦の後ろを見ても瀬奈はいない。



「それはようございます ずっと遅かったのでお体を心配していました」



「ありがとう ところでセナは?」



靴を脱ぎリビングに入っても瀬奈はいない。



「セナ様は市場へ買い物へ出かけました」



「市場か」



市場ならば歩いて15分ほどだ。



「じゃあ、もうすぐ帰ってくるな」



シンはソファーに座った。



「それが……もう2時間も経つのにまだお帰りにならないのです」



「なんだって!?」



座ったシンだが驚いてソファーから立ち上がった。



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