君がいれば・・・②
疲れ切った瀬奈
「警察へは?」
運転しながら聞くがすぐに思い直す。
「警察に行ける訳がないよな」
警察がどこにあるのか知らないのだから。
だが、なぜそんなに時間がかかったのか?
「うん 行ってないの」
助手席に座る瀬奈は車が発進すると、どっと疲れを感じて背に身体を預けた。
市場から自宅まで5分とかからない道のりだが、瀬奈が眠ってしまったのに気づくとシンは実家へは戻らずに車を走らせた。
川の傍に車を止めて瀬奈の寝顔をじっくり見る。
やせたような気がする。
車を止めても目を覚まさない瀬奈を起こさないように静かに車の外へ出た。
そしてポケットから携帯を取り出すと実家へ電話した。
すぐに家政婦のキムがでる。
「キムさん、セナは見つかった スリにあったんだ」
『まあ、スリに……』
見るからに観光客のような日本人が行けばスリに目を付けられるのはもっともかもしれない。
「少し休んでから屋敷へ帰るよ」
運転しながら聞くがすぐに思い直す。
「警察に行ける訳がないよな」
警察がどこにあるのか知らないのだから。
だが、なぜそんなに時間がかかったのか?
「うん 行ってないの」
助手席に座る瀬奈は車が発進すると、どっと疲れを感じて背に身体を預けた。
市場から自宅まで5分とかからない道のりだが、瀬奈が眠ってしまったのに気づくとシンは実家へは戻らずに車を走らせた。
川の傍に車を止めて瀬奈の寝顔をじっくり見る。
やせたような気がする。
車を止めても目を覚まさない瀬奈を起こさないように静かに車の外へ出た。
そしてポケットから携帯を取り出すと実家へ電話した。
すぐに家政婦のキムがでる。
「キムさん、セナは見つかった スリにあったんだ」
『まあ、スリに……』
見るからに観光客のような日本人が行けばスリに目を付けられるのはもっともかもしれない。
「少し休んでから屋敷へ帰るよ」