君がいれば・・・②
「……ん」


瀬奈が目を覚ました。



「あれ?ここ……」



目に飛び込んできたのはシンの顔で、寝心地の良いベッドに寝かされているのがわかった。



「マンションへ連れて来たんだ」



瀬奈はゆっくり身体を起こした。



「ごめんね、眠っちゃったから」


熟睡したから頭はすっきりしていた。



「いや、瀬奈が疲れているのは俺のせいだから」



「シンっ!シンのせいじゃないよっ 言ったでしょう?頑張るって」



シンの頬に手を伸ばす。



「……ありがとう セナ」



シンは瀬奈を引き寄せると頬に掌をを添え、後頭部へ滑るように動かした。



サラサラとした髪の感触を楽しみながら瀬奈の唇に啄ばむようなキスをする。



瀬奈はゆっくり目を閉じていたわるようなシンのキスを楽しんだ。




< 156 / 256 >

この作品をシェア

pagetop