君がいれば・・・②
電話を切ったジフンがシンより深いため息を吐く。



「兄貴、どうしたんだ?今の電話は?」



「チェ・ユナだ、厄介な事になった マスコミに騒がれてチェ・ユナの祖父が怒っているらしい ほとぼりが冷めるまで恋人役を引き受けてはもらえないかと言って来た」



「なんだって!?」



「シン、落ち着け 対策を考えてみる」



ちょうどTV局に車が到着した。



******




瀬奈は掃除をしながら新聞の見出しを思い出していた。



【今世紀最大の財閥同士の結婚か】



心が不安になる。



駄目だよ シンを信じなきゃ。



シンはわたしを愛してくれている……そう信じる。





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