君がいれば・・・②
「その方にも申し訳ないと謝っておいて下さい」


ジフンはユナを観察していた。



すまながっている姿は本当のように思える。



だが、おじい様の親友が絡んでいるのは出来すぎのような気がする。



「あの……付き合っている振りは……？」



どうしたら良いのかわからないユナはシンに聞く。



「何度か食事をすればいいと思います」



＊＊＊＊＊＊



瀬奈はシンが言った言葉を思い出していた。



【その人の身体が相当悪くショックを与えない為にしばらく付き合っている振りをすることにしたんだ】


おじい様が困った立場になるのは困る。


やっぱりシンは振りをしなくてはいけないのかも……。


すねちゃダメだよね。


瀬奈は不安な心を無理矢理抑えた。



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