君がいれば・・・②
「セナ様に黙っていて欲しいと言われ、お知らせする事はありませんでしたが……」



ドヨンがゆっくり切り出した。



シンは瀬奈の名前を聞いてハジンからドヨンに視線を移した。



「瀬奈から口止め?何を黙っていて欲しいと言われたんだ?」




「以前、デパートにお勤めの時でした。広報課へ移ってから数日後、会社から電話がありました その電話はセナ様が給湯室で倒れたとの連絡でした」



「倒れた!?」



シンが思わずテーブルに手を突いてカップがカシャンと音をたてる。



ジフンも初めて聞く話に驚いた。



「なぜ倒れたか……給湯室では同僚の方がナイフでメロンを切っていたそうです」



そこまで言えば感の鋭いシンならば分かるだろう。



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