君がいれば・・・②

堂々と

「暗くなってからだけどね」


「本当に?」


瀬奈は小首を傾げて聞き返す。



「もちろん もう俺たちはマスコミから隠れない」



時間帯が遅くなれば人通りが少なく、散歩をしている人に迷惑がかからないだろう。



「……うん」



数時間後、シンは本当に言った通りに行動した。



瀬奈の手を握ってマンションの出口に進むとマスコミがこぞって大勢近づいてきた。



『シンさん!セナさんの具合はいかがですか!?』



『どちらへ行かれるのですか?』



『ユナさんと付き合っているのでは?二股ですか!?』



色々な質問が2人の耳に入ったが瀬奈は気にならなかった。



大きなシンの手が瀬奈の手を握っていてくれる。





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