君がいれば・・・②
考えているとインターホンが鳴った。



モニターに行くとかっちり黒いスーツを着たドヨンが映った。



「今開けます」



スイッチを押してオートロックのマンションの玄関の扉を開けた。




数分経ってドヨンが部屋に入って来た。



「セナ様、お加減はいかがですか？」



昨日よりは顔色が良く見える。



「ご心配をおかけしました」



瀬奈は小さく微笑むとペコッと頭を下げた。



「黙っていて欲しいと言われていたのにシン様に話してしまい申し訳ありませんでした」



「そんな……謝らないで下さい……」



＊＊＊＊＊＊



ドヨンは買ってきた食材を冷蔵庫に入れると廊下に立つ。



「ドヨンさん、こちらに来て座っていてください　わたしは少し休んできます」



まだ身体は完全に元気と言う訳にはいかない。



倦怠感が残り、今はすごく眠い。



昼食後に飲んだ薬のせいかもしれない。




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