君がいれば・・・②
瀬奈が一泊分の荷物をどこに入れようと迷っていると大きな紙袋が目の前に差し出された。
「?」
紙袋から顔を上げる。
「小さめの旅行バッグ、ないだろ?」
それは有名なブランド店の紙袋で箱入ったバッグは大きすぎず、布状の袋に包まれてボストンバッグ型のバッグが入っていた。
「スリに盗まれたバッグの代わり」
「スリに盗まれたのは安物なのに……」
呟くとシンが心配そうに瀬奈の顔を覗き込んだ。
「使ってくれるだろう?」
「うん もちろん ありがとう」
一泊する事は分かったのでどこかへ行くのはもちろんだが、オ・ハジンの運転する車が空港に着いたのには驚いた。
「シン?どこへ行くの?」
「済州島」
「済州島!?」
韓国のリゾート地、日本からも近いとあって有名な観光地だ。
名前だけは知っていたけど行くのは初めて。
「たった一泊の為に行くの?」
少し呆れた瀬奈の声にシンが笑う。
「ソウルで瀬奈を楽しませるのは難しいからね 済州島ならば少しは身動きが取れる 気分転換に連れて行きたいんだ」
慌てて言い訳をするシンに瀬奈は笑った。
「ありがとう シン」
「?」
紙袋から顔を上げる。
「小さめの旅行バッグ、ないだろ?」
それは有名なブランド店の紙袋で箱入ったバッグは大きすぎず、布状の袋に包まれてボストンバッグ型のバッグが入っていた。
「スリに盗まれたバッグの代わり」
「スリに盗まれたのは安物なのに……」
呟くとシンが心配そうに瀬奈の顔を覗き込んだ。
「使ってくれるだろう?」
「うん もちろん ありがとう」
一泊する事は分かったのでどこかへ行くのはもちろんだが、オ・ハジンの運転する車が空港に着いたのには驚いた。
「シン?どこへ行くの?」
「済州島」
「済州島!?」
韓国のリゾート地、日本からも近いとあって有名な観光地だ。
名前だけは知っていたけど行くのは初めて。
「たった一泊の為に行くの?」
少し呆れた瀬奈の声にシンが笑う。
「ソウルで瀬奈を楽しませるのは難しいからね 済州島ならば少しは身動きが取れる 気分転換に連れて行きたいんだ」
慌てて言い訳をするシンに瀬奈は笑った。
「ありがとう シン」