君がいれば・・・②
「ねえ?シンっ?」


「セナには関係ない」


祖父と俺の問題だ。



「関係なくないよっ!あたしのためなら止めて!……シン、パクの戸籍から出るってマスコミに言わないよね……?」



瀬奈の言葉にシンがつらそうな顔になった。



「セナ、決めたんだ」



「だめだよ!家族は大事なんだからっ わたし、もう一度頑張るから」



シンの両腕をギュッと握りしめ、なんとかシンに分かってもらおうと必死に言う。



「セナ……」



必死の姿にシンが顔を歪めた。



決心したのだ。



もう誰にも邪魔されないと。



「シンっ!お願いっ!」



シンは瀬奈から離れるとテーブルに近づき、グラスに冷たい水を注ぎ瀬奈に渡した。




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