君がいれば・・・②

真夜中の12時を回ってしまった。



和室の畳の上で父親が眠っていた。



シンを相手においしいお酒でつい飲みすぎてしまったようだ。



シンはママと話をしていた。



２人は瀬奈が妬けるくらい話が合う。


いや、シンが気を使っているのだろう。


「ふぁーぁ」


瀬奈が大きなあくびをした。


「セナ、眠そうだね？」


大きなあくびをシンに見られていた。


「う、うん……」


瀬奈がはっきりしない返事をする。



「明日は仕事だったわね？もう休みましょうか」



そう言うママは残念そうだったけどすぐに片付け始めた。


シンはこの和室で寝るから。


一緒に眠れないのは寂しいけど家族がいる家でベタベタするのは恥ずかしい。