君がいれば・・・②
部屋の中へ入るとドヨンが瀬奈にコーヒーを入れている所だった。



「俺にもくれないか?」



シンはドヨンに言いながら歩みを進めた。



瀬奈はソファーの上に座ってぼんやりしていた。



セナ……。



「セナ?大丈夫かい?」



瀬奈の隣に座って肩を抱き寄せる。



「シン、大丈夫だよ?ちょっと疲れただけ」



弱々しい笑みを浮かべる。



その笑みを見るとシンの胸が痛む。



「今日はルームサービスでもとってゆっくりしよう 明日は仕事だろ?」



「……うん」



瀬奈はシンの首に腕を回すと抱きついたのだった。




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