君がいれば・・・②
マネージャーとして、気になる言葉を聞いた。



「ファンは大事だ」


ジフンが厳しい顔でシンを見る。



「そのファンがセナを苦しめたんだ」



そう言う事か……。


ジフンは今日のシンの態度に結びつけた。



「そんなファンはごくまれだ 子供みたいな事を言ってないで反省しろ 反省」



シンをトップスターに上げただけの事はある敏腕マネージャーだ。



従兄弟の性格は良く知り尽くしている。



「いつまでもシンが悩んでいるとセナちゃんも気にするぞ?」



肩をポンと叩いてシンをしばらく一人にする事にした。



******



ドヨンに支えられてホテルに戻ってきた瀬奈は少し眠ればよくなるからとベッドに横になった。



「ありがとう ドヨンさん」



「何かありましたら隣におりますので言ってください」



熱が上がった時の為にドヨンはリビングルームで待機する事にした。



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