君がいれば・・・②
2時間ほど経つとベッドルームのドアが開き、瀬奈が普段着に着替えて出てきた。



「セナ様、お加減はいかがですか?」



少し顔色は良くないがドヨンを見る瞳はいつもの瀬奈だった。



「もう大丈夫です ご心配おかけしました」



瀬奈は申し訳なさそうに頭を下げた。



「出来る限り私たちがお守りしますのでご心配はなさらないで下さい」



またいつ襲われるか怖がっていてはますます恐怖心が大きくなり精神的に負担がかかってしまう。



「シン様がご心配になりますから」



「ありがとう ドヨンさん」




ドヨンは瀬奈の様子を見て安心して同じホテルの部屋に戻って行った。



ドヨンが行ってしまうと瀬奈はテレビをつけた。



今の時刻は5時を回ったところ。



ちょうどニュースの時間でどこを回してもニュースしかやっていない。



気分が滅入っているから漫才でも見たかったのにな……。



意外とお笑い好きな瀬奈だった。



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