君がいれば・・・②
考え事をしているとドアが開きシンが姿を現した。



「シ、シンっ!」



驚いて湯船に首まで浸かる。



「何を今更恥ずかしがる?」



シンの割れた腹筋を目にしてドキドキしてしまう。



服を着てしまうと筋肉がなさそうな優男(やさおとこ)に見えるのだが脱ぐと鍛えられた身体なのだ。



シンがシャワーを浴びてから湯船の中へ入って来た。



入ってくると瀬奈はシンの腕に引き寄せられる。



シンの膝の上に横向きで座る形になってしまった。



手の置き場がなくてシンの肩に回る。



「よ、用事は済んだの?」



「ジフンに明日のスケジュールの確認をしただけ」



「明日は韓国に戻るんだよね……」



「月曜の朝には戻ってくるから」



シンの唇が瀬奈の弱い耳に近づく。




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