君がいれば・・・②
「わたし……シンと一緒に行くよ?」



瀬奈はシンに笑顔を見せる。



「本当に?祖父に会ってもいいのか?」



「うん 会わないといけないって思うの」



瀬奈はシンの手を握り返した。



瀬奈の左手の薬指にシンからの婚約指輪が光っている。



「セナ……無理をして欲しくない」



「無理じゃない 無理じゃないの わたしの事、おじい様にわかって欲しい」



いつも柔らかい雰囲気の瀬奈だが言いなりになる瀬奈ではない。



本心から思っているのだろう。



シンは笑みを浮かべ、瀬奈にお礼を言った。



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