君がいれば・・・②
「シン、少しは態度を柔らかくしてくれないか?おじい様も人は悪くない 昔の人間だから日本人の妻が受け入れられないんだ 今、おじい様の中で葛藤中なんだ」



兄に言われてシンは深いため息を吐く。



「セナの為に出来るだけ我慢はするけど、セナに何か言うものならすぐにでも出て行くから」



シンはそれだけ言うとセナの元へ戻った。



2人がリビングに戻った時、ちょうど祖父が来た。



「シン、来たか」



シンを見て嬉しそうな顔を一瞬したが、瀬奈の顔を見てその顔は消えた。



瀬奈は粗相がないようにと頭を下げた。



シンはむっとした表情で祖父を見た。



「ダイニングルームへ参りましょう」



シンの母、ユジンがこれ以上険悪なムードにならないように皆を促した。


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