君がいれば・・・②
祖父は怒りに顔を赤くした。


「セナ、行こう」



シンがテーブルを回って瀬奈の元へ来るとイスを引こうとした。



「シン、待って!」



「セナ?」


シンが眉根を寄せる。



「わたし行かない おじい様にわかって欲しいの」



内緒話をしていると思われたくないので瀬奈は韓国語で話をした。



「セナ、この人はいくら言ってもわからない おいで」



手を差し出し立たせようとする。



「シン、お願い ちゃんと話をしたいの」



「話なんて!無視されているだろう?」



2人の会話にドンヒョクは瀬奈を見直していた。



ふんわりとした印象なのに芯はしっかりしているんだな。


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