君がいれば・・・②
翌日、瀬奈が目を覚ますとベッドには1人きりだった。



カサッ



手に紙があたる。



「?」



瀬奈は眠い目でそれを読む。



「仕事に行っちゃったんだ……」



ドヨンが10時に迎えに来て、好きな所へ付き合ってくれると書いてある。



今日の最終便で日本に帰るのだが、この分では待ち合わせは飛行機の中になりそうだった。



時計を見るとすでに9時半をまわっていた。



「いけないっ!ドヨンさんが来ちゃう!」



瀬奈は焦ってベッドから下りると着替えた。



なんとかドヨンが来るまでに仕度を済ませた。



「おはようございます セナ様」



「おはようございます ドヨンさん」



「シン様からお好きな所へ連れて行くようにと言われています どこへ行きましょう」



「とりあえず朝食が食べられる所へお願いします」



昨日の夜はほとんど食べられず、今はお腹がなりそうなくらい空いていた。




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